
★ジーティーサクラ
6月6日・阪神5レース 2歳新馬 芝1600m
■2番人気・1着■ 来年のクラシックを目指し2歳戦がスタート。今回は衝撃的なデビュー勝ちで早くもクラシック候補誕生かと思わせた2頭を紹介したい。1頭目は阪神1600m戦を驚異の末脚で快勝したキタサンブラック産駒の牝馬。6頭の少頭数戦で超スローペースとなったが驚異の上り32.4秒を繰り出して差し切った。1986年以降の2歳新馬戦最速となる破格の末脚に衝撃が広がっている。米国産の母を持つジーティーサクラはパワーとスピードを兼ね備え、5月半ばの段階で坂路4F51秒台を叩き出し、コースの3頭併せでも最先着を続けて好時計を連発と素質と仕上がりの良さが光っていた。レースでは互角のスタートから早々と3番手を確保し、道中13秒台にまで落ち込んだ緩いペースにも折り合いを乱す事なく落ち着いた走り。終始3番手の外々を余裕十分に追走して4コーナーを迎えると軽く促されて直線へ。先に先頭に立った1番人気馬を射程圏に捕えると、10.5秒のラップ区間で一気に交わして突き放し、ラストは鞍上が抑えながら馬なりでゴールして初陣を飾った。ラスト3Fのレースラップは11.4-10.5-10.8秒と速く、2着馬に13/4馬身、3着以下には5馬身差を付ける圧勝劇であった。超スローペースではあったがラスト3Fは余裕残しで32.4秒をマークしており、新馬戦スタート初日から阪神JFや桜花賞が楽しみな逸材が誕生した。まだ腰高で身体が出来切っていない印象があり、今後の成長次第では名牝誕生も予感させる。今後の動向に注目していきたい。
★ジョドレルバンク
6月7日・東京5レース 2歳新馬 芝1800m
■1番人気・1着■ 2歳新馬戦からもう1頭。断然人気に推された厩舎期待の素質馬が評判通りの走りで新種牡馬エフフォーリアに初勝利を齎した。調教ではハーツコンチェルトを追い掛けて外から並ぶ間もなく抜き去るなど抜群の動きを見せ、管理する武井師は「来年のダービーに行きたい」「負ける要素がない」と超強気のコメントを残し、デビュー前から大物候補との呼び声も高かった。初陣に選んだのは叔父のクロワデュノールがデビューして制した舞台で、後にダービー馬に輝いた出世レース。師のコメントや追い切りの動き、各専門誌も◎を並べる程で単勝1.3倍の支持も当然であった。互角のスタートから先行集団を形成していたが馬群に包まれる形で5番手に下げ折り合いを付ける。道中は馬群の真ん中で終始囲まれていたが、全く動じる事なく余裕十分の追走。3コーナーで外の馬が下げると鞍上のレーン騎手は素早く外に出し軽く促して3番手に上昇。全く無駄な力を使わずに楽な手応えで直線に向くと、11.6-11.2秒と加速するラップに好反応で並びかけ、追い出されるとアッサリ捕えて先頭に立った。残り200mは内に刺さるのを矯正しながらも11.3秒と速いラップを続け、ラストは鞍上が抑えながら楽々とフィニッシュ。520キロの雄大な馬体から繰り出される大跳びの豪快なフットワークが目立ち、スタート直後からのタイトな競馬にも動じないメンタルの強さも光っていた。同厩舎所属の兄・タイダルロックは青葉賞2着も故障でダービーを断念したが、兄の無念を晴らすべく来年のダービー制覇に向けて絶好のスタートを切った。大目標に向けてどのようなローテーションで挑むか、早くも世代大注目の1頭が誕生している。
★スマートフォルス
6月7日・阪神11レース 水無月ステークス 3歳以上オープン ダート1200m
■12番人気・3着■ 前走の大敗で人気を落していた伏兵が、適舞台に戻って本来の走りを取り戻し波乱を演出する3着に好走した。前走の中山遠征では馬体を大きく減らした影響で13着に大敗していたが、今回はハンデ56キロと適舞台に戻ったプラス要素で一気に巻き返して低評価を覆した。今回は減らした馬体を8キロ戻し関西圏の1200m戦と得意な舞台。元来3歳時に端午Sを制し世代短距離ダート路線のトップクラスで戦ってきた実績馬である。その後は勝ち星から遠ざかっているが、関西圏の1200m戦なら8戦して掲示板内7回で、確実な末脚で接戦を続けていた馬で予想外の12番人気も、後方から唯一上位争いに加わる好パフォーマンスを発揮して3着に食い込んだ。好スタートから先行争いに加わらずに脚を溜める形で徐々に馬順を下げ、中団後方の最内を手応え良く追走する。ペースはある程度流れていたが稍重の軽いダートで先行勢は余裕十分の手応えで直線に向く。終始最内で脚を溜め直線も最内からスパートを開始し、大きく広がった先団5頭に接近すると馬群の真ん中から3番手に上昇し、ゴール前は外に出して1・2着馬を猛追。ゴールでは3頭横並びにまで持ち込んだが、アタマ+クビ差及ばずに惜しい3着。上り3Fは34.5秒と断トツの最速で、先に抜け出していた2頭に唯一迫った末脚であった。4着以降は3馬身突き放しており、とても12番人気馬の走りとは思えないパフォーマンスであった。ハイラップにも対応可能な追走力とキレのある末脚、道中で砂を被っても全く動じないメンタルを持っており、スムーズなレースができればこのくらい走って当然とも言えるレース内容であった。関西圏の1200m戦なら今後も上位争いは必至で、今回の走りをフロック視せずに次回も狙ってみたい馬である。
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